バドミントンの試合観って何?
上手く説明できないが、私が思うには試合に対する考え方、そして運び方です。
初心者の私は、今まで必死でシャトルを追いかけ、必死で相手が取りにくいところへ返して、何とか一点をもぎ取っていた。
でもある試合をきっかけに、コーチから聞いた理解できそうで実感がなかった話をきかっけに、ハットと思った一瞬に電流が全身に走った。
【きかっけ1】3部の私は1部の人と組んで2部の試合に出て優勝したことを振り返った時
【きっかけ2】今年の関東シニア45歳以上男子ダブルス優勝したコーチの練習会に参加した時
上級者は試合中に対戦相手への対策が柔軟に変更出来る
試合に入ると、早く点を取りたい気持ちでミスが多くなり、連続失点にもなればそのままズルズルとゲームを取られてしまう場面は私のような初心者にはよくあることだ。
同じカテゴリーの中なら、力の差がはっきりしている2ペアの場合は、上手の方は早く点を取りにいって、しかも割合と成功する。この状況に劣勢のペアはどうしたら下剋上に出来るのかを頑張って対処するが、難しいところがある。
しかし同レベル同士ならミスの少ないペアのほうが勝つ。そんなのは当たり前ではないか。確かにどんな競技でもミス少ないほうが勝率高い、バドミントンも同じだ。
しかし、バドミントンの同レベルの試合に決め急ぎによる凡ミスは多発する。
辛辣な発言と思われるが、初心者の決め急がない判断力とメンタルはやはり初心者なりのレベルなのだ。何故なら今打った決めショットは決め急ぎかどうかは初心者自身は判断つかないが多いと思うのだ。
上級者の試合は見て一番分かりやすいところは一発じゃ決まらない、だからラリーになる。ラリーが長いにはお互い確実に相手の陣地に返球すると安易に厳しいコースを狙わないことでリスク回避をしているのだ。
つまり決め急ぎっていないのだ。
相手を揺さぶる段階で決め急がない、チャンスだと見た相手からの一球を決めに行くのだ。
3部の私は1部の人と組んで2部の試合に出て優勝したあとを振り返った時に、ペアが試合ごとのインターバルに適切なアドバイスをしてくれたのが一番感心だった。
初めての対戦相手だけど、大半は3球を交わせば私は格下だと相手が気付き、私を攻撃するのが戦術その一だ。
私が攻撃の的にされるのは承知の上、その中でペアが対戦相手の特長と言うか、弱点と言うかを見出してくれて、私の打球をカバーするだけではなく、私が打ちやすいように配球もしてくれた。
戦い方も相手によって変えるように指示をくれた。前の試合は出来るだけ相手を後ろに追い込んでからの攻撃、次の試合は攻撃を集中するよう、だけど決め球のつもりではダメ、相手からの返球処理を準備するのだ。
なんど魅力あふれる冷静な分析力だと敬服した。
あなたが打った2球目は相手をどう動かせていますか?
私が知っている数の少ないコーチ中に、全国シニア大会に参加出来るコーチがいて、たまに彼の練習会に参加させてもらっています。
彼のコーチングは初心者の私に今までは難しかった。
先日の練習会で、彼は黒板で配球パターンのコースについて説明してくれた時も最初はチンプンカンプンだった。
聞いているうちに、この文章の前半に書いた決め急がない真意にハァと気づいた。
決め急がないは文字通りの急いで決めに行かないが、もっと察して欲しい核心の意味はチャンスを作ってから決めに行くではないかとコーチのコーチングを聞いてと思った。
彼はあなたが打った球を誰に取らせるのかは打つ前に決めってたでしょうと言った。
まあ、確かによくあるパターンはコート端の奥に打ったら相手が対処て遅れた時に、次は反対側の奥に打つ、同じ相手が取りに行くのが普通なので、これが効果的だった経験がよくあった。
しかし、彼が言いたかったことを嚙み砕くと、相手をどう動かしたらスペースが空く、その空きスペースが攻撃地点になる。もし、動かしたあとの攻撃が無効になった時は、もう一度原型に戻って作り直せばよいのだ。
本当にハァと思った瞬間だった。
今までは何処に打てば相手が取りにくいと考えて打てた。相手が取りにくいところを打てば得点に繋がりやすいのは確かだったが、この手では上級者には全く通用しないのも試合を通じて痛感したのだ。だから次の策を考えなければならないのだ。
一段上のステージに登れて今までと違う景色が見れた。この違う景色によって試合観が広がった気がする。