仲間の勝利に目がうるうる

試合に勝利した瞬間、彼女達は両手を高く上げ、飛び跳ねてタッチした。

私はこの光景に目が少しうるうる。

彼女達は勝者サインを終え、待っている仲間達の所へ早歩き、皆とハグ、私は彼女達の目もうるうるに見えた。

一緒にバドミントンを頑張っている4部同士の彼女達は今年がペアを組み、今年こそ3部昇格にしたい、その目標に向けて練習に励んだ。しかし、前回の試合は残念な結果で終わった。今年に残ったチャンスはこの一回だけなのだ。

昇格の大原則は優勝することだ。今日、彼女達は第一関門のグループ突破、来週のトーナメント戦へ進む権利を勝ち取った。

同チームの仲間から見ればこの成果を出せたことに心から大きな拍手をしてあげたい。それと彼女達から感動をもらえたことに感謝だ。

共にバドミントン教室を通っているから、たまに教室の後はファミレスでお昼を食べながらバド談義をする。同じチームとは言え、やはり各自の事情と年齢でバド対する熱の入れ具合はそれぞれ違うのが当然。裾の広いところで争っている中高年バドの位置付けは、どちらかというと生活にメリハリをつけてくれるスパイスのようなものだ。年数回の試合はお祭り感覚が大きいかなあ。

昨年の前半、我々バドミントン教室の四人組は昼食でバド談義をした時、彼女達はもう少し速く上手になりたいなあとぼやけた。まあ、私達にとって「上手になりたい」は永遠の課題と常に口にしている事だからね。

ただ、私はその時の雰囲気が普段と少し違っていて、真剣さを感じた。

「コート問題がクリア出来れば、プライベートレッスンでも取り入れますか?私一人ならレッスン代とシャトル代は重いかも、ここにいる四人で分け合いなら。」

私はさりげなく言ってみた。

皆さんはそうでね、そうですねを数秒間の沈黙、一転して論議に入った。

その日のバド談義はいつよりも白熱した。

結論、私達は月一のプライベートレッスンを取り入れてみるにした。また、次のレッスンまでに教わったことを復習するように決めた。

そして4部の彼女達は組むことにした。私ともう一人はチーム内の1部の人と組んで2部に出て、共に優勝を目指そうとしていた。

あの日から、彼女達の練習の熱量がひしひし伝わて来た。今年に入って、チーム内での練習に誰もが彼女達が変わったことに気づいてた。

今回の試合が前よりもっと努力したの検証になるのだ。

ばずはトーナメント戦進出におめでとう!

そして明日のトーナメント戦に優勝を願います。

彼女達と私に。

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