バドミントン教室は金曜日の朝9:15から11:50までだ。
誰かの車で相乗りしてスポーツセンターへ行き、仲間達はこのレッスンを金バドと略称する。
余談ですが、我々昭和のおばさん達が若かった頃に、非常に人気を呼んだ「金曜日の妻へ」というドラマがあった。
この友情と恋愛が絡み合うドラマは通称「金妻」、当時は流行語にもなった。
金バドは体を動かす健全なスポーツ、ヒット作の金妻と何の関係もないが、ただ日本語を簡略して言うのは昭和も令和も変わらない、時代に影響されないことはある意味では凄い。
本線のバトミントンを脱線したので戻ろう。
基礎コース
このバトミントン教室の前半は基礎コース、後半は応用コース、両方受ける場合は二枠分のレッスン料になる。
基礎コースは名の通りで、基礎だから基礎を習う、三人のコーチは丁寧にバドミントンの打ち方とフォームを教える。
その後の練習は二人か三人が一組になって、順番にシャトルを手投げと打つ、コーチはパトロールして生徒のフォームを直す。
自分が出来てると思っていても実際はそうでもない時が多い、そういう時、コーチは私の出来ていないポイントを大袈裟に真似して見せてくれます。
コーチのもの真似は分かりやすい上手い、いつも感心しているのだ。私にとってこのワンポイントレッスンがとても効果的で、即効性があるものだ。
しかし三日も経てばコーチに直されたところは綺麗さっぱり忘れるから、また元に戻ってしまう。もう自分は不器用で覚えが悪いだと素直に認め、根気よく反復練習しかない。これは私が基礎コースをずっと通っている理由だ。
基礎コースはまあまあ緩い、まだ疲れないのだ。
応用コース
ダブルスのポジション取り、攻撃、レシーブなどのパターン練習を学び、実際の試合で活用できるようにするがこの応用コースの役割だ。
コーチが練習の内容を説明しながら実演を見せてくれたあとは、何人か一組になって練習を始める。
応用コースだから、皆さんは基礎打ちが出来ているのを前提としてコーチがコーチングするだが、四十数名の平均年齢が高い生徒だから、その日の練習が成立するグループがあれば、そうではないグループもあるのだ。
どちらにせよ、前半の基礎コースよりハードなので、終わったら足がおもりをつけているように重たくなる。出来るならば暫く座ってビール一杯を飲みたい気分だね。
だけど、ここではごくごくビールを喉に流す爽快感をひとまず我慢、バド道具を片付け、車に乗り込んで別のスポーツセンターへ移動するのだ。
金曜日は時々ダブルヘッダースケジュール!
元気はつらつの先輩達と楽しくゲームする
バドミントン教室の後に行かさせてもらっているTグループの運営者達は60~70代、50代の私は若いと言われている。皆さんのバド歴は軽く40年ほどだ。だから10年未満の私はひよこに相当するだ。
ここでは一人のつわものを紹介したい。華奢な彼女は60代の保育士で、朝7:00前に出勤、一時間の仕事をしてからバドミントン教室へ、レッスン後は私の運転でこのグループでゲーム練、15:00前に保育園へ19:00までお仕事、帰宅後は家族の夕食を用意する。ほかのバド日なら、同じく家、保育園、スポーツセンターの行き来、バトミントンの時間をガッチリは嵌めってからその前後で仕事を入れているようだ。
誰もが彼女の体力に脱帽、言うまでもなく彼女は本当にバドミントンが大好きだ。コートに立てば軽やかに動く、鋭いショットで相手を突き刺す、私はいつも彼女から勉強させてもらっている。
そんなことで、Tグループがほぼほぼ金曜日にコートを取れて、私は元気はつらつの先輩達と楽しくゲームするのだ。
ここでの不思議は、皆さんは途中からもう疲れたと口にしながらやろうよとお互いに誘い合ってコートに向かう。
疲れたから休みではなく、疲れたからやるのね。
もう一つは健康だからバドミントンが出来る。もしくはバドミントンやっているから健康だ。
これはニワトリが先なのか、卵が先なのかのようなことかもしれないが、少なくともバドミントンをしていると、時に笑い声が飛び交う、お互いのいいショットを褒め合う、雰囲気がとても暖かくて、年なんか感じさせないし、マジ若い。
私って言うと、いつも家に入った瞬間に筋肉痛が全身を襲うだけど、お昼に我慢したビールを早速冷蔵庫から取り出してプッシュ!
ああ、何とも言えない至福が全細胞に染み渡るのだ。