暑い、熱い

お盆期間中、バドミントン練習会は二つがあった。週四回が日常だと回数が半分に慣れない、連日の危険な暑さに熱中症警戒アラートが発令され、電気代を気にしながら午前中からエアコンを付けて家でゴロゴロした二、三日あとのバドミントン練習会にワクワク感はあったが。。。。

この日のお昼、外の陽射しは殺人級だ。空調の効いている快適な空間を離れるには惜しいが、バドミントンがしたい、したいけど、この暑さね、どうしても後ろ向きになる。

この暑さを逆手に何かいい考えはないだろうか。

ある、ある。

自転車で家と体育館の往復、四時間バドミントンで爆汗をかき、帰宅後冷水シャワーで体をさっぱりして、冷蔵庫にキンキン冷やしてあるビールをごくごくのどに流す爽快感、ああ、至福の時だ。

この至福の時を味わいには朝から空調の効いている部屋でテレビのリモコンをいじるだけでは手に入らない、だって、今から冷蔵庫にキンキン冷やしてあるビールを飲みたいかと言うとそんなに飲みたくない。

私は体を動かすと暑さで一層ビールが欲しくなるのだ。

小学校の体育館は暑さ対策で大型扇風機があるが、空調設備がない。館内は人の体温だけで熱気が立ちこもってムンムンするのだ。

大半は中高年と二十代数人が暑さにも負けずバドミントンを楽しんでいる。口を開ければ、この暑さは何?この暑さはやばい、去年はこんなに暑かったっけ?もう暑いしか出ないよ、はぁ、はぁ、はぁ。

最初の一時間は技術向上を意図に、ジュニアに教えている男性の方がショットの練習メニューと球出しをしてくれる。この日は繋ぎ球の一つの練習だと、受ける人はコートのやや後ろの真ん中に、両サイドに来た球を浮かないようにストレートに返す。

繋ぎ球だから、とにかく自分が打った球を次に繋げるが目的で、点数を取りに行くではない、それだから球が浮くと相手に叩かれることになる、絶対に避けたいのだ。

伸びしろしかない私達中高年はやってみると、自分でもわかるように球が高く浮いてしまう、今度はラケットの面と打点を調節するがネットに掛かってしまう。始めは3球目で中断になった。5球に出来た時点で楽しさが急上昇、ここで誰かが20回を目指そうと呼び掛けると、待機中の人が大声でい~ち,に~,さん~を数え、雰囲気を盛り上げた。やっている本人が皆に注目されているとやや緊張する、あとちょっとで失敗すると周りからああ~と惜しい声が上がる。

熱気が溢れる。そうなると皆がもっとやりたくなる、何回かやれば慣れてくるが、球出し役にまわる人も球筋をもう少し厳しくする。対処するために足の動きをもっと速くする。来る球に集中すると暑さは気にしていられない、でも足が重くなる。やがて足が付いていけな、止まった途端に呼吸がヒーヒーハーハー、全身に汗が滴れ、速く濡れタオルで汗を拭き、スポーツドリンクを飲んだ。

その後の三時間は試合形式のゲームになる。コートは三面あるから、一回に十二人が入って、十二分間でやる。二十四人以上いれば、一回やって確実一回を休めるが、二十四人以上の集まりは滅多にない、公平を期して二回やって一回休みになる。でも熱中症で倒れたら困るし、怪我したらもっと困る、だから我ら中高年達は無理しないように自分の番を若い子に譲る、そして若い子達の打ち方を見て勉強する。まあ、とは言え、実際にはすごい、すごい、と絶賛するだけで真似したくても出来ないが実情だ。

飲んだ水の量がそのまま汗に出るようで、ウエアーはあっという間にびっしょぬれだ。いくら速乾性、通気性が良いウエアーでも乾くことなく、汗で重たくなるから着替える。3,4枚を着替える人はごく普通だ。自分もそうだったが、汗が途切れなく毛穴から噴き出すから着替えて三十分も持たないまた濡れる状況に、これは傘を差さずに雨の中を歩くと同じじゃないか。濡れたら直ぐ着替えたら洗濯物が増えるだけじゃん。そう思うと着替えを一枚にする方針転換した。

自分は集中力をコートに注げば汗濡れのウエアーに徐々慣れると分かった。もう一つ分かったことは、ここに集まった人は熱いバドミントンラブで高温の暑さに屈しないのだ。

ちょっとお馬鹿さんに見えなくもないかもしれない。。。。

ストレス発散、意地悪がしたいならあそこで思う存分にできる

日々の生活にストレスが生じて貯まる。どんな些細なことでもその人にとってはストレスになる可能性があるのだ。私事で言うと、使った物を定位置に戻さない家族を見たら、戻しなさいと口出をしたくなる。言葉走り瞬間、相手の心理状態によりもうストレスを与えたかもしれない。自分自身どうなのかと言うと、言っても言わなくてもストレスだ。

ええ~どうして?

言って、相手に嫌な顔されたり、あるいは強めな言葉を返されたり、言わない場合は気になることをグッと飲み込んで自己消化をしないといけない、ストレス種に相当するなのだ。

人の心は変わりやすい天気のようだ。例えば晴れのち曇り、午後から大気の状態が不安定、強風に伴う一時激しい雨に注意!

人間はとにかくその場の空気と心理状況で物事を穏やかな対応が出来るか、あるいは一触即発の危機になるか。一日に心の微妙な変化を拡大すれば想像以上に波瀾万丈だったかもしれない。

ストレスを貯めては体に悪い、貯めてる悪いから排出しないといけない、排出しないとストレスタンクがいずれ満タンに爆発する。人がどうなるの?私は負状況を想像してしまうのだ。

私はバドミントンを楽しんでいる以上に自分のストレス排出法として重宝している。

私達は試合形式のゲーム練習に点数を数える。勝負するを前提に、相手から点数を取り、相手に点数を取られないように企てる。この観点で行くと相手が取れない球を打つ、自分は相手からの球をミスしないで返す。

相手が取れない球をわざわざ打つって意地悪に相当するだけだと思いませんか?

でもバドミントンのコート内ではこの意地悪が容認される、むしろ観戦者から拍手喝采を頂くのだ。やる人は意地悪さを前面出し、見る人はこれに称賛する。極端に言うと、意地悪を推奨する、優しさをダメ出しにする、人間が持っている悪魔的な一面をコート内で遠慮せず発揮したらむしろヒーローだ。

そうですね、コート内でのヒーローは意地悪者だ。意地悪をしたい時はコート内でする。その欲をパンクする前にコート内で減圧することが出来るのだ。

これらはコート内で許される話で、コートから一歩でればNGだ。

バドミントンのトップ選手が放つスマッシュのスピードは新幹線なみだ。私はその十分の一以下だと思う。それでもラケット思い切り振ってシャトルを完全にパッシと叩けた時のスピード音「シュー」がスカッとする、快感を覚えるのだ。ストレスの解消法の一つになるのは何かの物を叩くだね。例えば、太鼓、ゲームセンターにあるモグラ叩き。

ここでふと思った。人間は暴力回避のためにいろんなスポーツ競技を作ったりのかな?例えば、合法的に人を殴る蹴るならボクシング、K1、人を刺したいならフェーシング、人を胸掴みで倒したいなら柔道、一つの物を奪い合いたいならサッカー、バスケットボール、ラグビーだね。

だが、悲しいことに慈悲の欠片もない殺し合い戦争がリアルに起きているのだ。

Nさんがもういないバドミントンサークルへ

今年1月中旬頃のバドミントン練習日に、チームメイトだったNさんの訃報を聞かされた。突然すぎて驚きしかない、その場で体が固まった。特大号のショックだった。

一昨年の12月末に行われた団体戦を最後に、彼女はチームを離れ、すべての練習会も辞めた。バドミントンの起点であったサークルだけ残して、週一回、純粋にバドミントンを楽しむようにしていた。

私がバドミントンのドアーを叩いたのもこのサークルだった。初心者歓迎、どこのバドミントン連盟にも登録してなくて、運営コンセプトは和気あいあい、健康のために楽しいバドミントンであるのだ。

私はここで彼女を始め、気持ちの暖かい仲間達に出会った。

彼女はとても明るくて、いつも笑っている印象しかなかった。彼女がいるだけで周りの雰囲気が賑やかになり、エネルギーがどんどんつくられるような感じだ。

私が練習の場を求めっているうちに、サークルへ足運ぶ間隔が広くなり、気づけば幽霊部員になったが、共通の仲間から彼女は相変わらず元気でバトミントンを楽しんでいる便りが定期的に届きていた。

彼女はサークルに行っている、行けば彼女がいるという安心感があった。そのうち皆を会いに行くわ、それに春先、卒業式、入学式に体育館が利用できない時、彼女はいつも「大人の遠足」を企画してくれる、久々に会ってないバド友もその時で良いと思っていた。

それが何時でも会えるから、何時でも会いに行かない、そしてもう一生に会えなくなった日が突然に訪れた。

こんなことは珍しく何ともない、この年になればとくに分かっていた。しかしいざと現実につけられると心が痛くて堪らなかった。

皆で彼女を送ったまもない頃に、東京の桜のつぼみが膨らむ頃、Hさんが「大人の遠足」を彼女から引き継いで行った。

当日、彼女が逝ったではなく、今年は彼女がたまたま不参加だけのように皆の談笑が止まらなかった。帰りに彼女の分を含め、参加できなかった人達へのお土産を買って帰った。

春が過ぎて夏が来たこの頃、今週は体力が余っているからふらっとサークルへ行った。運よく自分が入った頃のメンバー数人が来た。多分もう八十歳になったおじいちゃんの技あり、少し意地悪ショットはなお健在、OLでなかなか来られないエレガントのOさん、怒らないとにかく優しいHさん、皆さんは元気でいつもと変わらなかったことが嬉しかった。

帰り際、皆が互いに「またね」と言って別れた。名残惜しいそうに感じたのは私だけかもしれないが、今日来てよかった。それであの時行けばよかったという後悔を一つ減らした。今日を生きようってこういう事だ。

皆がやっているから自分がやらないと不安になることはありませんか?

ここで言っている皆とは、自分と同じ所属しているコミュニティ、集団のことです。

自分の経験だと学生時代に本当は放課後に遊びたい、しかし周りの9割の人が塾に通っていて、自分も行きました。この状況は仕方がないだと思いました。

そもそも勉強は苦手、学校での授業は出来ないことが多すぎてテストに良い点数が取れない、それに優等生も行っている、こんな私では行かない勇気はありませんでした。

成績のことだけではない、もう一つプレッシャーは行かないと塾話題に入れない、仲間はずれの淋しさがあります。塾に行く道中でお友達とかき氷を食べたり、小腹がすいたら屋台料理をちょっと食べてだべるのも結構楽しかったです。

所属するグラブチームの仲間に聞くとだいたい週2,3回を練習のがほどんど、自分も同じぐらい。フリーの練習会に参加すると、参加者の中で自分のレベルでどのぐらいの位置にいるのが分かります。あの人のように上手くなりたいなあと思うと真っ先にもっと練習回数を増やすほかないと思ってしまいます。そうなると妄想モードがスイッチオン、上手な人はきっともっといっぱい練習していると決めつけ、対等に歩き渡るには今のままじゃ駄目だと、時間はあるからとにかく頑張って練習しようと。

数年が経つと、練習量は上手になる要だと考え方は変わらないが、それ以上に重要なのは練習の質ではないか、この質より量の考え方の変化で同調圧力が減りました。

切磋琢磨でバド沼に嵌まる仲間と共に上手になるが、切磋琢磨は単純に競争相手的な考えではなく、競争意識よりもお互いは協力的なスタンスで一緒に取り組むほうがモチベーションが上がります。練習の質も良くなると思います。

競争から協力への発想転換で心が軽くなり、今週はこのぐらいしか練習していないから生じる不安も消えつつ、とは言え、自分の中では週3の練習を確保したいところです。

沖縄でコーチに逢えって本当に嬉しかった

私はバドミントン教室で出会った沖縄出身のNコーチが最初のコーチだった。彼のコーチングは何故こうするのか、自分がこうして習ったからこうなるではなく、はっきりした理由を生徒達に伝える。私はこの教え方に信頼し、自分には合っている。教室以外に、彼が主催する練習会を積極的に参加した。私達の合宿要望にも応えてくれた。

二年前のある日、彼が地元で自ら立ち上げたチームに戻ると生徒達に伝えた。目標はバドミントンS/Jリーグに参戦だ。チーム名はブルファイツ、しかも沖縄県初バドミントンクラブチームだと初めて知った。https://ryukyu-bullfights.com/

私には夢を持って果敢にチャレンジャーするコーチのことを輝かしく見えた。

気さくな人柄、休憩時間によくひと言、二言に雑談をした。その一つは、那覇空港から車10分ほど長瀬島と言う新しい複合観光施設があって、チームがその中にある「ヨナーズガーデン」レストランとコラボ企画をやっていると教えてくれた。

同年の9月に、私が2泊3日で与論島の友人宅を訪ね行くことなった。帰りは那覇空港で2時間半待ちの羽田便を乗り換えなければならない。せっかくだから、コーチが言ったレストランを夫と行った。

是非ともコーチが絶賛したガーリックライスとステーキを堪能したい、注文に来た若い男性スタッフに、唐突を知りながら、もしかしてブルファイツの選手ですかと聞いた。

違うとわたっかあと、私はNコーチがついに最近まで東京で教えた生徒の一人と自己紹介した。

観光気分満々の私と夫は料理来る前にテラスに出て景色を見たり、ビールを豪快に飲み。しばらくして席に戻って料理が来た。

「Nコーチはちょうと近所にいる、こっちに寄るよ。」

「本当ですか?嬉しい。コーチに電話してくれてありがとうございます。」私は満面の笑みでイケメンスタッフにお礼。

数か月ぶりに会ったコーチはとても元気で、少し焼けた印象はあっただけだ。

事前に約束がなく、会えない前提に来てまさか逢えたらなんで、自分にとっては最高のサプライズであり、旅の思い出になるプレゼントだ。コーチの心遣いに感謝だ。

あれからあっという間に二年が過ぎだ。SNSを通じてブルファイツを陰ながら応援している。あの日にレストランで食べた美味しかったガーリックライスとステーキもまた食べに行けたらな。

何しに与論島へ?まさかのバドミントン

二年前の九月、数年ぶりに与論島の友人宅で行う大型バーベキューに参加した。九月の与論島、昼間は灼熱の島、夜は時折の海風が涼しさを運んでくれる。星空の下、広々とした芝生で賑やかな宴が真夜中までに繰り広げられるのだ。

与論島の海はとても美しい、私もこの美しさに魅せられた人だが、マリンスポーツに全く興味がない、ここに来たら思う存分に美しい海を眺め、日が沈んでから癒される波の音を聴きながら砂浜を散策、あとはメインイベントを楽しむのが今までの与論島旅スタイルだ。

しかしこの年はこれではちょっともったいないと思った。バドミントンは出来ないかなと思った。

もう行くと決めたから、聞いてみるべきだ。そこで思い立ったら行動だ。早速友人を通じて、現地の方にリサーチするようをお願いした。

なんとなんと、高校生のバド部がちょうと私達が滞在する二日目の日曜午後に練習がある、飛び入り参加を受け入れてくれそうな連絡が出発前にメッセージをもらった。

最初は飛び跳ねるように嬉しかった。あとから冷静になって、ちょっと待ってよ、高校生に接待してもらわなければ無理でしょう。でも現地の方がせっかく聞いてくれたし、私が皆の練習に邪魔だけと分かっていても、いまさら陣地脱走のようなお断り方も良くない、やはり行ってから臨機応変に対処するほうがいいではないか。

当日のお昼過ぎ、友人が体育館まで連れてってもらった。

立派な体育館だ。

自己紹介のあと、早速基礎打ちに。初対面のおばあさんに可愛い女子高校生が少し戸惑ったようだ。私は雑談力があったら場を和ませたのになあ。でもここはシャトルを借りて会話するのだ。

相手の返しやすいところを打ってあげてね。

バドミントン教室のコーチが言ったことを思い出した。

どう?このスピード?

ありがとう、大丈夫よ。

シャトルからの伝言が聞こえてきそうだ。

シャトルが高く飛びすぎたり、取れるコースを大きく外れたりすると「すみません」と声出して相手に言う、次第にコミュニケーションが取れるようになった。

男子は普通に強い打ち方をしていて、休みの時に私の目の保養になっていた。最後は顧問に頼んで、顧問と組んで男子一年生とゲームした。

二時間で爆汗をかいた。熱中症の気配もなく楽しかった。

与論島は四十分の飛行機で沖縄に行けるが、行政区分は鹿児島県なので、大きい大会は群島試合から、奄美大島でやるとこの時に知った。

この日の夜、美味しいお酒を片手に、今回の二泊三日与論島旅に参加した知り合い達にバドミントンをやらないかと誘った。

サーブのよし悪しを言う前に、先ずは100%相手のコートに入れる

バドミントンの試合はサーブ側がサーブしてから始まる。ダブルスはサーブする人がシャトルをネットを越えさせて斜めの対面ハコに、イラストの通りだ。

もしサーブする人はシャトルを赤ライン内に入れたら、あとは受け側がどう処理するかになる。例えば、返球できなかった。あるいは来たシャトルが赤ライン内に入っていないじゃないかと判断、あえて返球しなかった。これは受け側の判断ミスなので、サーブ側に1点が入る。

逆に、サーブ側がミスしたら受け側に1点が入る、サーブ権が対戦相手に渡す。

サーブはプレッシャー

バドミントンのダブルスに、もしサーブ専門ルールがあれば、つまりサーブに関してはパートナーに任せて、自分はサーブしなくてもよいならしないかもしれない。凄いプレッシャーだからだ。

サーブがネットの上に高くなったら間違いなくパッシと叩かれて相手に1点献上、しかし、サーブがネットの上にギリギリ通過して受け側の陣地に落下したら相手が取れなかったり、あるいは甘い球が帰って来てこちの絶好の攻撃チャンスになる。

ショートサブ、ロングサブ、コース、サーブスピードなどの組み合わせがある中、サーブは仕掛けの武器だ。我ら底辺で競い合う中高年おばさんの試合なら、サーブで3、4連続得点はよくあることだ。

どんなことって言うと、自分のサーブミスで相手に1点をあげる、相手からのサーブが3回とれなかった。極端に言うと、相手が一歩も動くことなく4点をゲットした。試合全体で言うと、3球目が生まれなかった。バドミントンはシャトルを打ち合い競技だから、これはバドミントンをしていますかと突っ込まれても返す言葉がなく、笑ってごまかすしかないでしょう。

サーブによる連続得失点は目立つだけで、自分の試合は統計してないからはっきりした数字は言えないが、パートナーと合わせて平均3、4点あるじゃないかなあと思う。21点の中に、相手が何もしないでこちらから点数を差し上げていた。自ら勝ち率を落としているのだ。

弁解するではないが、試合終盤に僅差になると、シャトルを持つ指が震える経験はあった。それで1点負けの試合になったことはトップ選手も同じだ。

しかし、厳しい場面で甘いサーブするとギリギリラインを狙うサーブはどちらにしますか?

勝負師なら後者かもしれないが、我々は前者を選ぶ、最大の理由は相手が頂き球をミスしてくれる可能性があるのだ。

だからとりあえずシャトルを相手のコートに入れるのだ。

悔しさがあるからまた頑張れる

十分の一の力も出せなかった負け試合が悔しい、十分の一の力も出せてなかったから当然惨敗だった。

この日は仲間の運転で私が助手席に、二人だった。

出発時に今日は頑張ろう、帰りはまた頑張ろう。負け内容が悪かった分に反省材料が尽きない、車内で会話が盛り上がる。

「バドミントンは本当に難しい、練習で手応えを感じると嬉し、でも試合に出ると全く通用しなくて、ああ、練習が足りない、もっと練習しないとねの繰り返しよね!でも練習時間を増やせても体がついていけてないが現実だし。どうしたらいいかしらね。」

A子さんの声は明るかった。嘆きの中にも前向き感がある。

「本当にそう思う、まあ、無理のない範囲内でやり続けるしかないかもね。実際1年前と比べれば上手になったからね。問題は年齢による体力の低下だ。私達はラケットを置いて超つまらない、苦しいフットワークと筋トレを練習メニューに加える方がいいかもね。」

「子供がやっているようなものですか?」

「やれたらやってもいいじゃない。まあ、でもやっぱりやりたくない。やったら一週間寝たきり状態になるね。」

私はA子さんの質問を真剣に答えたが、彼女は笑いを噴出した。

「そうなら、家事、バイトはお休みになるけど、家事代行サービス代はへそくりから捻出しないといけない、バド代もひびく、家族に顰蹙を買うわ。家内平和の危機を招くリスクあるね。やめよやめよ。」

二人はげらげら笑いだして、私はA子さんの発想に負け試合の悔しさが幾分に和らげた。悔しさがあるから頑張りたい気力が湧くと思う、ならば、悔しさはモチベーション上げサプリと言える。今日はモチベーション上げサプリを飲んだ。苦いけど仲間がいて良かったことを改めてしみじみ感じる。

しとしと雨の中、渋滞なく車がスムーズに走る。エアコンをつけないとフロントガラスが曇る、半袖のウエアー1枚では少し肌寒いが気持ちいい。たわいない車内会話は30分続きで彼女が車を家の前に止めてくれた。お互いが明るい声で「またね!」を言い、私は車から降りて彼女を見送った。

コート外で鑑賞する高速スマッシュは拍手喝采を送る、受けるとビビりまくる

男性陣がいるクラブチームに入っている。彼らの対戦に惚れ惚れする。際どいコースを狙う、レシーブする。強烈なスマッシュを平然と打ち返す、おばさん組の目には「かっこいい!」しか映らない、それとあのように打ってたら楽しいだろうねと羨ましそうに呟く。

混合ダブルスの試合に参加することもあるから、よく誰かと組んでゲーム形式で練習する。まあ、正直に私と組む場合、パートナーと相手にとっては遊ぶ、練習にならない。でも私には練習になる。付き合わせてもらうに申し訳ないと感謝だ。

若かったごろには言ってみる、お願いしてみるが苦手で、中高年にった今はわりと言えるようになった。まあまあ他人本願に甘える。この男性陣の力を借りて少しでも技術力の向上に繋がりたいだ。

だから対戦相手の男性にスマッシュを交えて若干厳しい球をくださいをお願いする。

ここでは「若干」をリクエストする。目的は徐々に慣れることだ。

快諾してくれた。

いざ始まると、パートナーが相手に高く上げた球は、私のお願いしたスマッシュが来ると予想する。自然とラケットを強く握る、これは絶対にダメと分かっていてもそうなる。ビビりまくっているからだ。私にとっての高速球は目から逸らしたくなる、それだけではない、一回目は体を回転して背中を相手に向けた。きゃ~は口から出なかったが、明らかに逃げた。

場外は笑いが起きた。

チちゃん頑張れ!爽やかな応援声が聞こえた。

私は明るく、悪い、悪い、次は絶対に取るからと相手に言った。本気度を示すと気遣ってほしくなかった。

ラケットの面が強いスマッシュに軽く当てるだけで球がポンと返せる、問題は当てるタイミング。

この日のゲーム形式では一度も出来なかった。基礎打ちの時は出来たのになあ、平常心を保てないから歯がゆいもあるが、素早く動いてレシーブの準備に入ってないが根源だ。この課題は改善したいと抱いたままに自転車のペタルを踏み、迎え風を切って帰宅した。

カーテンを閉める夏の体育館は蒸籠のようだ

夏、エアコンのない体育館でバドミントンをするのは自虐行為だ。バドミントンが好きな人は毎年そう思いながらバドミントンをする。暑いだからやめたりはしない、今日は暑いね、この暑さはやばいね、去年はこんな暑かった?暑さの感想を言いながらラケットを握ってコートに立つ、シャトルを追っかける。

立ってるだけで汗が湧き水のように全身の毛穴から噴き出す。ウエアーはあっという間にびしょ濡れ、水分補給は欠かせない、塩飴も、保冷剤を持って来る人もいる、それぞれの暑さ対策こうじてバドミントンをする。

好きだからだ。

好きだから自ら蒸籠のような体育館へ行き、私はお饅頭かショーロンポーか?

でも仕方がない、体育館でないとバドミントンが出来ない、夏でもバドミントンを楽しみたいから暑さを我慢、逆に言うと暑ささえ我慢したら夏でもバドミントンを楽しめるのだ。何か得れば何か失うという鉄則だ。

今日だって朝起きたら迷わずにバドグループのラインに練習会参加するをポッチと、時間は12:10-15:20、ああ、一番暑い時間帯じゃないか?そうだけど、メリットを考えたらどうだ?爆量の汗は拭けばいい、汗はデッドクス効果があるのだ。汗を出すためにわざわざサウナへ行く人いるでしょう、この蒸籠のような体育館はサウナ並みだ。それに帰宅後のビールは最高だ。運動後の疲れはビールの美味しさを何倍も増幅してくれる、この至福の瞬間が得られるのよ、一日一回の至福の瞬間が得られたら幸せでしょう。どう考えてもコスパが良すぎる。

どう、蒸籠のような体育館へ行きたくならない?バドミントンをしたくならない?